PlayStationの新作ゲームにおいて、ディスク生産が終了するとの報道。これは単なる生産ラインの見直し以上の意味を持つ。長らく親しまれてきたゲームの貸し借りや、中古ソフトの売買といった文化が、いよいよ終焉を迎える兆候だ。
企業側から見れば、物理メディアの生産・流通コスト削減は明白なメリット。中古市場の排除は、新作タイトルの販売機会を最大化し、収益向上に直結する。合理的な判断と言えるだろう。
しかし、プレイヤーにとっての代償は大きい。まず、中古市場の消滅は、新作ゲーム購入の金銭的負担増を意味する。さらに、物理メディアがもたらしていた「所有する」という感覚が希薄になる。データとしての利用権のみが残り、コレクションとしての価値は失われる。そして最も懸念すべきは、プラットフォームやサービスが終了した場合、購入したゲームが二度とプレイできなくなる可能性だ。これは、物理ディスクにはなかった本質的な脆弱性である。
デジタル化の流れは不可逆。だが、その進化の陰で、我々が何を失いつつあるのか、冷静に見極める必要がある。
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