花王製ホラー「しずかなおそうじ」Switch上陸。その狙いとゲームとしての限界点

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日用品メーカー花王が手がけるホラーゲーム「しずかなおそうじ」が、Nintendo Switchへの移植を発表した。元々ウェブ上で公開されていた作品が、コンソール機で遊べるようになるのは、一見すると意外な展開だろう。

本作は、清掃という日常的な行為と、不気味な気配が漂う空間との対比で恐怖を演出する。プレイヤーは懐中電灯を手に、暗闇のマンションを掃除しながら、不可解な現象に遭遇するのだ。今回のSwitch版では、新たに「こわさひかえめモード」が搭載される。これにより、ホラーゲームが苦手な層にも間口を広げたい意図が窺える。

企業が自社ブランドのプロモーションとしてゲームを開発するケースは珍しくないが、それを単なる無料コンテンツで終わらせず、有料タイトルとしてコンソール機に展開する。これは、ゲームを単なる広告媒体ではなく、一つの独立した作品として確立しようとする試み、あるいは新たな顧客層へのアプローチと見て取れる。

しかし、ホラーゲームの肝である恐怖体験を緩和するモードの追加は、作品の本質を希薄にする危険性を孕む。純粋なホラーゲームファンからすれば、恐怖を売りとする作品が「ひかえめ」になることは、その価値を下げると映る可能性もある。また、企業のプロモーション色が強い作品が、他社の名作群と肩を並べるSwitchのラインナップの中で、どれほどの存在感を示せるか、そのゲーム性やボリュームが問われることになるだろう。

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